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恋の奈落の滑り台

わたしを引き込む魔法のスロープ

濵田崇裕初座長公演『市場三郎〜温泉宿の恋』を観ました

ピュアで真面目でまっすぐで不器用でシャイで一生懸命で、弱きを助け強きをくじく、そんな市場生まれの三男坊に会場中が恋をした、そんな舞台でした。

いや、恋じゃないな、言うなれば母性。

もうほんと、三郎くんを何度も抱きしめたくなった。

わたしにも母性があったんだ!(発見)

 

とにかく三郎くんが終始かわいいんです。

 

空港でぶんぶんと大きく手を振って大好きなララを見送る三郎くん。

上司に下ネタを振られてうろたえる三郎くん。

お酒を飲んでふらふらと酔っぱらう三郎くん。

バイキング形式の朝食にひっくり返るくらい驚く三郎くん。

運転が下手でなかなか左折できない三郎くん。

初めてのミニ動物園でレッサーパンダとミーアキャットを見たくてわくわくしてる三郎くん。

結局見れなくて悲しむ三郎くん。

野球拳のじゃんけんに負けたいのに勝ってしまう三郎くん。

想い人からのお手紙に一喜一憂する三郎くん。

 

ずっとかわいい。ずっと愛しい。

そして不憫。

わたしがもろたる!!!、って立ち上がりたくなる。母性。

 

かわいい以外の感想ないのかよって感じなんですけど。

腹抱えて笑ったし、涙出るくらい笑ったし、なんなら笑い疲れた。

真面目にバカをやるってこういうことか、と。

でも、全員で歌うアカペラは圧巻です。鳥肌立ちます。個人的にはアカペラ畑で育ったわたし歓喜!って感じ。

共演者の方々が化けもの揃いだって話は聞いていたけど、ほんとにその通りで。この中にひとりでぽんと放り込まれた濵ちゃんのことを思うと、ぞくっとしてしまうほど。

 

でも総じて濵ちゃんが愛されていることがものすっごく伝わる舞台でした。

 

それを最初に感じたのが、本編が始まる前の出演者の紹介VTR。

出演者ひとりひとりが自己アピールをしたあとに「座長へひとこと」を必ず言ってくれるんだけど、いちばん印象に残った前田悟さんのひとこと。

「濵ちゃんがいつもみんなに『ごはん行きましょうよ!ごはん行きましょうよ!』って声をかけてくれるから、良い雰囲気ができています」

ニュアンスですいません。

濵ちゃん、座長として率先していい雰囲気作ってるんだなあ…って始まる前からじんわり目頭が熱くなったりしました。照史くんに言われてカードの上限額あげたもんね。

で、全員の紹介が終わったあと、真ん中に立ってる濵ちゃんに他の共演者さんがぶわーーーって集まってきて(金八先生的なアレ)お姫様抱っこされて落とされてもみくちゃにされて爆笑するんです。もうね、愛されてる…………世界一ピースフルな空間。

 

本編中の演出にも河原さんの愛を感じるところがたくさんありました。

濵ちゃんの得意なアクロバットを取り入れてくれたり、上司の卓球のシーンの端折るときに「この会場の誰も俺たちの卓球のシーンを求めていないんだ!」と笑いに代えてくれたり。わたしたちファンが受け入れられてる感じがしてうれしかったなあ。

 

あとはカーテンコール。

共演者のみんなから首にレイをかけてもらって、ニコニコしながらハイタッチする濵ちゃんがすっごい楽しそうで、濵ちゃんを見るみんなの目もあったかくて、素敵な仲間に出会えたね、よかったね、と思いました。

 

改めて感じたけれど、やっぱりこんなにまわりから愛されるのは間違いなく濵ちゃんの人柄と努力と根性があってのことだなあと。

公演後、パンフレットを読んでそれをますます感じました。

 

演出・河原雅彦さん

濵田くんは稽古への取り組み方も真面目で、この作品にかける思いも十二分に伝わってくる頑張り屋。

~中略~

慣れないことばかりで大変なはずなのに、ただただ実直に、楽しみながら進化しています。ハッキリ言って頭が下がります。

中略の部分には「稽古序盤はそれが空回りしていた」って話もあったんだけど、その一生懸命さが心を掴んだんじゃないかなあ。本気でいかないと本気でぶつかってもらえないもんね。厳しいこともたくさん言われたはずなのに、楽しみながら進化している濵ちゃんは本当に強い。

 

入山法子さん

誰よりも台詞が多くて、ほぼ出ずっぱりなのに、誰よりも早く台詞を入れてこられますし、彼がガッと役に入ったときは、みんなもすごく集中します。

稽古に入る前の雑誌のインタビューで「(台詞が)多い!ここもここも三郎って書いてあるやんか!三郎って俺やんな!?」って食い気味に言っていた濵ちゃん。努力したんだなあ。入山さんは「意識せずとも、自然と座長として一座の空気作りをされているような気がします。」とも言ってくれました。意識せずとも自然に…それが濵ちゃんの魅力ですよねわかる…

 

玉置孝匡さん

濵田くんもめちゃめちゃ頑張っていると思います。努力しているし、ちゃんと相手の話を聞くんですよね。

若いと特にそうですし、僕にもそういうところがあるかもしれませんけど、役者一本でやっている人間って自分のやりたいことが先に立って、人の話を聞けないんですよね。だから、演出家に「こうして」と言われるのに「はい」と言っても、いざやってみると「え、変わってないやん」みたいなことも多いけど、濵田くんにはそういうことがない。

濵田くんは今回初座長として大変な立場に置かれているんですけど、河原さんに一生懸命、食らいついている。それで河原さんが言っていることをどう表現すればいいのかを理解しようと、真面目に稽古に取り組んでいて好感が持てますね。

話を聞く素直さと、ハングリー精神!「今までやってきたことが全く通用しなかった」「人間の中身をゼロから入れ替えている」と言っていたように、新しいステージで新しい自分になるために吸収しまくっているんだろうなあと思った。

 

髙木稟さん

稽古後の飲み屋でも一人だけ台本を開いて、みんなに「どうすればいいですか」と素直に聞いてくるんですよ。それでこっちの言うことをいちいちメモしていたりして。 

 もうこれ………その景色が目に浮かんで泣きました。好きだ。 

 

シューレスジョーさん

まあ最初は周りが化けものばかりなので(笑)、どうしても周りが面白くなってしまっていたんです。それで河原さんが濵田くんに「おまえが上がってこないとダメだ」と言ったら、濵田くんはそれに応えてグイッと芝居を上げてきて。

~中略~

演技プランもちゃんと準備してくるんですよね。でも、それが仮に間違っていたとしても、「そこはそれでいいけど、そうやると次のシーンがこうなるよね」と、河原さんもちゃんと彼の意図を汲み取ってあげている。だから稽古場が美しいんですよね。

 やっぱり飲みこまれるよね、そりゃそうだ……「おまえが上がってこないとダメだ」はきっと濵ちゃんにも深く心に刻まれたと思う。自分が濵ちゃんの立場だったらプライドやらプレッシャーやらでぐちゃぐちゃになりそう。でも気持ちに負けずに芝居で返す、かっこよすぎる。間違うことを恐れずぐいぐいいく姿もかっこいい。

 

河原さん、福田さん、濵ちゃんのクロストークにも素敵なことたくさん書いてあるんだけど、パンフレットの販売促進部長みたいになってきたのでこの辺でやめます。

 

デビュー後にファンになったわたしは舞台に立つ濵ちゃんを見たことがなくて、「濵ちゃんの舞台、いつかは観てみたいなあ」なんてぼんやりしていたのに、まさかそれがこんなに近い未来で叶うなんて思ってもみませんでした。しかも座長公演。そして歌喜劇。大好きな濵ちゃんの歌声をたくさん聴ける。そんな夢みたいな話ある??あるんだよね。

カンパニーの真ん中に笑顔で立つ濵ちゃんは最高にかっこよかったです。

『初座長公演』は人生に一度しかないから、観ることができて本当に本当によかった。

 

まだまだ前半戦のこの舞台、化けものばかりの共演者に囲まれて成長し続けている濵ちゃん。千秋楽を迎えたころにはどう化けてしまうのかな、もしかしてこれ以上にもっとかっこよくなってしまうのかな、なんて感じながら、わたしは来週またほっかほかのいいお湯に浸かりにいきます。

 

最後に、河原さんからのうれしいひとことを。

 

濵ちゃんがこういう人でよかった。謙虚なのにガッツがあって、前に出るときはしっかり前に出る。笑ってるとかわいいのに、ハングリー精神も感じますしね。きっといい座長になりますよ、濵ちゃんは。

 

わたしもいつも思います。

濵ちゃんがこういう人でよかった。


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