いちばん好きって言ってもいいですか?~今夜からはどうぞよろしくね~
売れない地下アイドルの曲名みたいなタイトルだね。
さて、みなさん、ご心配ありがとうございました。
無事に帰還しました。(敬礼)
いや、無事ではない。正確に言うと、一回死んでそのあと再び生き返って今わたしはここにいる。わたしの魂はあのときあの瞬間に完全に抜き取られたと言っても過言ではない。さっそく、あの話をしにきた。させてくれ。
5月8日 ジャニーズWEST1st Tour パリピポ 名古屋公演。
この日が近づくにつれ、わたしは、動悸、目眩、手汗が止まらないというヲタにありがちな極度の緊張状態に陥っていた。その理由は、この公演がわたしのジャニーズ初現場であること。そして、3000人キャパのホールの1階席ど真ん中というジャニヲタビギナーとしては申し訳ないほどのとんでもない良席だということ。
そしてなんといっても、このタイミングである。
隠すことではないからはっきり言うけれど、ここ最近のわたしの悩みの種は、そう、「担降り」問題。他人事だと思っていた「担降り」。自分に降りかかることなんて微塵も考えていなかった数ヶ月前。「別に降りる必要ないじゃん?ただ好きな人増やすだけでいいじゃん?ほら、DDっていう便利な言葉もあるし??」って鼻をほじってたあのときの自分、ちょっとここに正座しろ。とにかく、わたしはもうここ最近ずーーーーーーっとジャニーズWESTと濱田崇裕のことばかり考えていた。もちろん自担のことは好きだから、テレビを見ては「アーーーーやっぱりかっこいいーーーー」と頭を抱え、そんな自分に「あ、大丈夫だ、まだこの人に沸ける。」という謎の安心感を覚えていた。その時点でもうおかしいんだけど。大丈夫だ、って何だよ。まだ沸ける、って何だよ。ごめん!ごめんて!石投げないで!
以前どこかで『担降りは転職に似ている』という言葉を目にしたことがある。それを見たとき、その発言をした方に拍手を送りたいと思った。めっちゃわかる。
これはすごく個人的な話だけど、わたしは一度も転職をしたことがない。専門学校を卒業してすぐ今の職場に就職し、辞めたい辞めたいと思いながら働き続け、いつの間にか今年で6年目に突入する。この仕事を辞めたいと思うのに辞めない理由は、辞める勇気がないから。今の職場は人間関係に恵まれているということもあり、次の職場でまた一からそれを構築するのも面倒だし、何より自信がない。それに、嫌だと思うこともあるけど、もちろん楽しいと思うことだってあるし。もしかしたら次の職場で嫌な思いをたくさんするかもしれない。だったらこのままでいいや。悩むたびに、結局は自分がいちばん楽な「現状維持」という選択をしてきたわたしは、会社にも自担にも辞表を出せずに、モヤモヤをごまかしながら毎日を過ごしていた。
というか、自分ではどうしても決められないから、なにか決定的な理由がほしかったんだと思う。だから、実際にこの目で7人を見るまでは、濱田崇裕を見るまでは、結論を急ぐのはやめよう…そう思っていた。
そしたらこの席なんだもん~~~~~~(泣)
いや近さだけがすべてじゃないよ、でもさ、このタイミングでだよ??もう今まさにスーパーMAXはまちゃんdr期突入しちゃってんだよ………これはやばいって………………
正直、会場入りする前からもう腹は括ってた。もう決断すべきときはすぐそこまで来ているのに、それでも、心のどこかに「でも、やっぱり、うーん…」のためらいがほんの少しだけあって。だけど、会場が近づくとともに、開演時刻が迫るとともに、だんだんその躊躇がスーッと小さくなっていくのが自分でもわかった。これは………もう、、、、、、
そしてついに、割れんばかりの歓声の中、ステージの奥から登場した7人。その一瞬で、すべてが吹っ飛んだ。高い高いジャンプ台から、ジャニーズWESTという海に頭から飛び込んだわたしは、いろんな思いを手放した途端に、びっくりするくらい涙が出た。ずっと悩んでいたのが馬鹿みたいに思えた。泣きながら、濱田崇裕が好きだ!!!!!!という思いを本人にぶつけたいと思った。まわりの濱田担と同じように、わたしも濱ちゃんのことがいちばん好きだよ!!!!って言いたいと思った。
もうこのタイミングがすべてだった。
そこからはもう、濱ちゃんが世界の中心に変わった。ちょっとだけ顎をくいってあげて、力が抜けた踊り方をする濱ちゃん。動くたびに髪の毛がサラッて揺れて、たまに邪魔くさそうに前髪をかきあげる濱ちゃん。濱ちゃんの一挙手一投足、どんな瞬間も逃したくないって、自分でも驚くほどに濱ちゃんしか見れなかった。(濱ちゃんしか見てなかったくせに、濱ちゃんがかっこよかったこと以外なんにも憶えてないんだからほんと自分の脳みそって……)
ただひとつだけ、
2時間ちょっとの公演でいろんな濱ちゃんがいっぱいいっぱい見れたんだけど、スッて指さされたあの0.8秒ぐらいの瞬間だけが切り取られてずーーーーっと頭の中ぐるぐるまわってる。あのホールの中に、たしかに濱ちゃんは存在したし、わたしも存在していた。
— ちぇるピポ (@wr16chal) 2015, 5月 9
そう、今までテレビの中にいたアイドル濱田崇裕は、たしかにあのホールに存在していたし、テレビの前で見ていたわたしも、そこに存在していたということ。もうなんか、それ以上でもそれ以下でもなかったな…
今回の公演は本当に気持ちの余裕がなさすぎた、、、もちろんめちゃくちゃ楽しかったよ!腹抱えて笑ったし、聴きたい曲も聴けたし、興奮したし!ただなんかもういろいろと必死すぎて。今起こっている出来事についていくのに精一杯だった。次の大阪公演はまた違う気持ちで楽しめたらいいなと思う。
そんなわけで、一回死んで生き返ったちぇるを今後ともよろしくお願いいたします。
濱ちゃんが大好きだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!